憧れの、あの家に行ってきた!
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こんにちは、設計部の松岡です。
ますます暑くなり夏本番といったところでしょうか。
今回は先月の予告いたしました、あの方のご自宅建物探訪をお届けしようと思います。
あの方とは、ブリキのおもちゃコレクター、なんでも鑑定団でお馴染みの「北原 照久さん」のご自宅に行ってきました。
以前雑誌で観て以来、一目惚れ!一度行ってみたかった建物の一つです。
この建物は新築ではなく、築70年で昭和の初期に竹田宮家の別荘として建てられた建物。
後に手放した後、何人かの手を経て北原さんの住まいとして現在に至ります。
全体的に白で統一された壁に真鍮でできた表札があります。オサレ~
では、早速中に入ってみましょう!
出ました!ヤシの木!
以前は松が植えられていたようで、強風で折れてしまいヤシの木を植え直したようです。
芝生はフワフワでとても気持ちの良い厚みがありました。
よく雑誌等で紹介されています風景ですね(笑) 立食パーティーです。
パーティーをよそに、私は建物探訪と行きます! では正面の玄関から邸内に入ってみましょう。
出ました! 玄関に鎮座するのは、あのロビーです。 お出迎えも違いますね!
それでは、地下の船が家に着けれるボートハウスへ移動してみましょう。
この突き当たりを右に曲がると・・・・
おおっ~ なんという事でしょう~ 船が横付け出来るスペースが現れました。
そして奥に進むと階段で地上に・・・ そこには海が! そしてプールが出現!すごいなぁ~
建物の屋上に出てみました。
まるで船ですね! 船!
この半円の窓はなんと木製建具。この形状で引き違いです! 半円の引き違いって凄いですよ。
ゲストハウスの奥の部屋はこんな感じです。
コンパクトながら昭和初期のモダニズムを感じます。
トイレも中々面白いですね~ 円形の小窓も味わい深い意匠。
円形の窓からの眺めは180°全て海と空! 江ノ島や富士山も見えるようです。
こんな所で夕日の沈む様子を眺めていたいものですね~
因みに、円卓とイスはフランク・ロイド・ライトのオリジナル。もちろん座っちゃいましたよ(笑)
建物データ
昭和初期 RC造地階+1階建て
敷地面積 1,385㎡(419坪)
建築面積 224.00㎡(68.00坪)
延床面積 330.00㎡(91.00坪)
当時の建物を、いい形で保存しつつ生活をしたい願う北原氏の家に対する思いを随所に感じた住まいでした。新しい建物も、もちろん魅力的で素晴いいのですが、古い建物でも愛情を持って手間暇掛けて修復し建物の持つ味わいや当時のポテンシャルを引き出しつつ、惜しみなく使い倒す!この住み方に私は心を打たれました。
設計部 松岡でした。
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