味わい深い手描きのパース。
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こんにちは、設計の松岡です。
さて、今回は「味わい深い手描きのパース」を描いてみる!です。
最近では当然のようにCGで描かれる建物パースが主流になり、とてもリアルな画像が造り上げる事が出来ます。
データを制作しておけばどの角度からも自由に描写できたりと、デジタルならではメリットがたくさんあります。
プレゼンテーションでは欠かせないこのCGパースですが、どこか味わいといいましょうか、温かみにかける部分もあります。
そこで味わい深い手描きによるパースを、もう一度見直してみたいと思います。
今回は、お客さまより新築祝いとして「手描きのパースを描いてください」とリクエストがありましたので
ブログのネタに、手描きパースを描く工程を紹介したいと思います。
① まず始めに下書きを行います。
1点透視で建物のフォルムを作ります。
② 次に下書きを下敷きにし、ペン入れを行います。
ここでのラインは微妙にフルフルし味を出して描いていきます。
③ ペン入れを済ませたらマーカーで着色を行います。
マーカーの彩色ではハイライトの部分を地色、つまり紙の白い部分を残しながら着色していくのがポイントです。
④ 着色を済ませた原画を一度データに変換します。
変換したパースは画像を加工するソフトを使用し仕上げていきます。
白い外壁の影の表現はマーカーではなかなか困難なため、この工程で陰影をつけていきます。
また背景のい空もここで合成をします。 また玄関のアプローチ部分に建物の反射している部分を表現していきます。この段階で微妙な調整を行ないながら自分のイメージに近づけていきます。
⑤ 最終的に水彩画風のイメージに最終加工をし完成です。
如何でしたでしょうか?
幾つかの工程を経て完成していきますが、やはり設計士の個性が線や彩色、構図やディフォルメなどに出てきます。 手描きの良さは、強調したい部分と、不要な部分を抜く事が出来る部分に強みがあります。
デジタル、アナログのそれぞれの良い部分を活用し、時には両方を融合していくなど用途に応じた使い方をしたいものです。
もし機会があれば担当設計士にお願いしてみてはいかがでしょうか?