そこはまるでスイスのようだった。
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こんにちは、設計の松岡です。
今回はお休みを利用して立山アルペンルートの中央に位置する「室堂」に行ってきました。
日本のスイスといっても過言ではない室堂の景色に感動し、地獄谷より風に乗って香る硫黄の匂いに癒されます。
スイスっぽくないですか?
湖面に映り込むと景色は倍増しますね~
地獄谷です。 ここからの硫黄の香りが室堂駅周辺まで届きます。
看板には「有毒ガス危険区域」と書いてあります(恐)
若干、空気が薄く感じるのは気のせいでしょうか?
今回の目的はもちろん「プチスイス的な風景」を官能する!
ですがもう一つの目的はシンプルな宿で泊まる事です。
設備が整った綺麗なホテルやペンションも良いのですが、やはり味わい深い「山小屋」や「ヒュッテ」が理想かと。
今回、宿泊したのは山を愛した建築家「吉阪隆正」氏が手掛けた「雷鳥沢ヒュッテ」です。
昭和期に活躍した吉阪氏はル・コルビジェのアトリエで2年ほど勤めたいた経歴がある建築家で
現存するロッジや山荘、ヒュッテなど多く手掛けています。
雷鳥沢ヒュッテ(旧ニュー・フサジ)は標高2300mに位置する場所に建てられていて雪崩の被害を軽減するため
建物の一部が地中に埋められていたりします。
内装は幾度も改装を重ねた形跡はあるものの、RC造の露出している箇所は恐らく当時のままだと推測されます。
外観は緩やかなカーブした屋根で地形に合わせて階層分けされています。
食堂に面するバルコニーカラの眺めは素晴らしく、設計者の配慮が感じられます。
冬には雪に完全に埋まってしまうため開口部は全て木製雨戸があり、屋根上には埋まってしまった際に位置確認が出来るように棒が立ててあります。
春になるとヒュッテを掘り起こしシーズンを迎えると言う過酷な条件化で建つ建物は傷みも激しいのですが味わい深くも有り、お勧めのヒュッテです。
食堂から眺める山は絶景で山を愛する設計者吉沢氏の配慮が垣間見えます。
日が沈みます・・・ この後は星座を楽しむとしましょう。
朝食も早めにすませヒュッテを後にします。
帰りは室堂からのバスを途中下車し「弥陀ヶ原高原(標高1930m)」に立ち寄ります。
室堂と違いこの標高だと樹木も生えています。
湿地帯なのですがこの次期はあまり見られなく残念ですが綺麗な風景です。
次回は春辺りに来たいともいます!雪の大谷が見たいですから!
では
次回は東京レポートを掲載予定です。
お楽しみに!